Japanese
English
症例
感染を伴った腹壁ヘルニアに対し前外側大腿筋膜皮弁を用いて再建した1例
A case of reconstructed infected incisional abdominal hernia using a free anterolateral femoral flap
今西 謙太郎
1
,
石崎 雅浩
1
,
小松 星児
1
,
宇野 太
1
,
河合 央
1
,
西 英行
1
K. Imanishi
1
,
M. Ishizaki
1
,
S. Komatsu
1
,
F. Uno
1
,
H. Kawai
1
,
H. Nishi
1
1岡山労災病院外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
メッシュ感染
,
筋膜皮弁
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
メッシュ感染
,
筋膜皮弁
pp.1082-1085
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1082
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はじめに 腹壁ヘルニアのメッシュ感染は,通常は感染コントロールのためメッシュの除去が余儀なくされるが,除去した後の腹壁欠損の閉鎖は工夫が必要である.欠損孔が小さい場合には単純閉鎖やcomponents separation法などを用いてヘルニア門の閉鎖は可能であるが,欠損孔が大きい場合にはその手技については限界があり,自家組織移植による再建法などのさらなる工夫が必要となる.今回われわれは,巨大欠損孔に対し前外側大腿筋膜皮弁を用いて再建を施行した症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020