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特集 これだけは押さえたい!—大腸癌取扱い規約・治療ガイドライン—改訂のポイント
大腸癌治療ガイドライン2019
大腸ステントの適応と薬物療法
Stent treatment for obstructive colorectal cancer: principles of indication and consideration of systemic therapy
石黒 めぐみ
1
Megumi ISHIGURO
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 消化器化学療法外科
キーワード:
大腸ステント
,
bridge to surgery
,
BTS
,
血管新生阻害薬
Keyword:
大腸ステント
,
bridge to surgery
,
BTS
,
血管新生阻害薬
pp.965-970
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212567
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【ポイント】
◆薬物療法(特に血管新生阻害薬)を行う患者に対するステント治療は,穿孔のリスクがあるため推奨されない.
◆RAS遺伝子変異の有無を確認し,全体の治療戦略を立案する前にステント留置を先行することは,重要なkey drugである血管新生阻害薬を使用できなくし,患者の予後を短縮する危険があることに留意すべきである.
◆外科的切除を前提とした術前の閉塞解除処置(bridge to surgery:BTS)としてのステント治療には複数の利点があるが,穿孔などが長期予後を悪化させる可能性も指摘されている.
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