Japanese
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特集 食道癌の手術
食道癌に対する結腸を用いたバイパス手術
Bypass surgery for esophageal carcinoma using pedicled colon
甲 利幸
1
,
今岡 真義
1
,
古河 洋
1
,
福田 一郎
1
,
石川 治
1
,
佐々木 洋
1
,
小山 博記
1
,
岩永 剛
1
Toshiyuki KOU
1
1大阪府立成人病センター外科
pp.947-951
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210404
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切除不能食道癌に対する有茎結腸を用いたバイパス手術手技について述べた.本術式において,最も重要なことは,用いる結腸の血管茎の選択である.全結腸を後腹膜より遊離し,血管茎を慎重に観察,選択する必要がある.利用する結腸は可能な限り回盲部を含めた右半結腸を用い,食道回腸吻合を行うことが好ましい.この場合,Bauhin弁機能により術後逆流性食道炎の防止に役立つ.
最近の進行食道癌に対する治療の進歩,および経口摂取を目的としての内視鏡的挿管術がよく行われる現在,食道バイパス手術の手術適応については,より慎重な配慮が必要である.
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