Japanese
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特集 食道癌の手術
食道挿管法—食道ブジー挿管術について
New endoesophageal intubation: Clinical studies for through-bougie esophageal prosthesis intubation
小泉 博義
1
,
小澤 幸弘
1
,
有福 孝徳
1
,
玉井 拙夫
2
,
熊本 吉一
3
,
青山 法夫
4
,
赤池 信
4
,
南出 純二
4
,
松本 昭彦
4
,
西島 護
5
,
柴田 稔
5
Hiroyoshi KOIZUMI
1
1神奈川県立がんセンター外科第1科
2神奈川県立がんセンター病院内科第2科
3平塚共済病院外科
4横浜市立大学医学部第1外科
5住ベメディカル株式会社開発センター
pp.953-958
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210405
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1983年,新しい考えの押し込み法による食道挿管法を開発した.その理論は,食道狭窄屈曲が著しい場合,何が同部を通過させやすいのかにある.その結果,食道ブジーに人工食道とプッシャー・チューブを抱かせ,食道ブジーの要領で押し込む食道ブジー挿管術に至った.
今までに39症例に施行し,挿管後の生存日数(平均日数)は次のごとくである.切除不能食道癌9例:3〜150(73)日,食道癌の気道系瘻孔13例:6〜226(74)日,切除不能胃癌6例:11〜241(80)日,胃全摘術後再発6例:34〜454(192)日,その他5例である.
本法は,非観血的意識下挿管であり,翌日から全粥摂取可能となるので有用である.
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