Japanese
English
特集 80歳以上高齢者の手術
胃の手術
Surgical treatment for gastric cancer of aged patients over 80 years old
平塚 正弘
1
,
古河 洋
1
,
岩永 剛
1
,
小山 博記
1
,
福田 一郎
1
,
甲 利幸
1
,
大東 弘明
1
,
亀山 雅男
1
,
今岡 真義
1
Masahiro HIRATSUKA
1
1大阪府立成人病センター外科
pp.213-217
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210287
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80歳以上の胃癌手術27例の治癒切除率は70%であった.手術直接死亡例はなく,切除25例のうち24%に術後合併症が発生した.術前検査成績と術後合併症の発生とは相関がなかった.術中出血量が1,000ml以上の2例に重篤な術後合併症が発生し,そのうち絶対非治癒切除例は入院死亡した.胃全摘例は部分切除例に比べて術後合併症発生が高率であった.郭清度別では合併症発生例はすべてR1郭清で,R2郭清に術後合併症はなかった.根治手術20例の5生率は83%で,このうち胃全摘6例の5生率は100%であった.絶対非治癒切除の場合は最小限の手術にとどめるべきであるが,根治手術可能例ではR2郭清あるいは胃全摘術も必要ならば行う.
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