Japanese
English
特集 スキルス胃癌の診断と治療
Appleby併用左上腹内臓全摘術
Left upper abdominal exenteration plus Appleby's method for scirrhous gastric cancer
古河 洋
1
,
平塚 正弘
1
,
岩永 剛
1
,
今岡 真義
1
,
石川 治
1
,
甲 利幸
1
,
佐々木 洋
1
,
亀山 雅男
1
,
大東 弘明
1
,
中森 正二
1
Hiroshi FURUKAWA
1
1大阪府立成人病センター外科
キーワード:
スキルス胃癌
,
LUAE
,
Appleby手術
,
拡大手術
,
浸潤硬化型腹膜再発
Keyword:
スキルス胃癌
,
LUAE
,
Appleby手術
,
拡大手術
,
浸潤硬化型腹膜再発
pp.1545-1549
発行日 1993年12月20日
Published Date 1993/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901437
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治療成績が不良であるスキルス胃癌の生物学的特性を考え,1983年より拡大手術=左上腹内臓全摘(+Appleby)術[LUAE(+ApI)]の試みを開始した.その結果から,この拡大手術法の適応とさらに有効な治療法の可能性を考えた.5生率では,stage Ⅲ・スキルス(24例・40%)は対照群(20例・15%)より有意に良好であったが(P<0.05),stage Ⅳ・スキルス(42例・8%)は対照群(11例・0%)よりわずかによいのみであった.3型胃癌では5生率はstageⅢ,Ⅳにおいて対照と変わらず,適応については再考を要する.さらに治療成績を改善するために,播種性腹膜再発,肝再発に対する新しい併用療法が必要である.
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