Japanese
English
特集 80歳以上高齢者の手術
大腸の手術
Surgery for large bowel cancer in people aged 80 years and older
友田 博次
1
,
古澤 元之助
1
Hirotsugu TOMODA
1
,
Motonosuke FURUSAWA
1
1国立病院九州がんセンター消化器部外科
pp.219-223
発行日 1989年2月20日
Published Date 1989/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210288
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80歳以上の高齢者大腸癌手術患者29例を49歳以下の若壮年者132例と比較検討し,手術の実際や注意すべき点について述べた.80歳以上では,術前に,心,肺,肝,腎などに異常を有するものが多く,また,イレウスなどの緊急手術が13.8%と多く,切除率は86.2%で低い傾向にあった.手術直接死亡率は3.4%で,直接死亡は緊急手術では1例にみられたが,待機手術では直接死亡や重篤な合併症は経験していない.普通に生活しているものに対する待機手術では,手術の適応決定や術式の選択に際して,それなりの配慮をすれば,あまり消極的になる必要はないと思われる.
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