Japanese
English
特集 外科診療における酸塩基平衡の異常
診断と治療の実際—小児
Acid-base disturbances in children
藤原 孝憲
1
Takanori FUJIHARA
1
1神奈川県立こども医療センター麻酔科
pp.483-495
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209967
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
小児外科で問題になるような酸塩基平衡異常が起こる症例は,新生児外科で最も多くみられる.ここでは新生児外科の対象となる横隔膜ヘルニアの症例,胃破裂の症例の2症例について,実際の酸塩基平衡,血液ガス,血清電解質諸値,人工呼吸条件などの経緯をまず示した.次に手術前,手術中,手術後に分けてそれぞれ問題になるポイントについて検討を加え,実際の症例にみられた酸塩基平衡,血液ガスなどの所見から症例の検討も行った.特に手術前,手術後に生じやすい病態に重点を置き,入院時の状況,原疾患が抱える問題,呼吸障害,循環障害,感染,術後の胎児循環持続症(POFC)などと酸塩基平衡,血液ガスなどとの関係について述べた.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.