Japanese
English
特集 外科診療における酸塩基平衡の異常
診断と治療の実際—腎不全
Disorders of acid-base balance in surgical clinics:Renal failure
上田 大介
1
,
田島 惇
1
Daisuke UEDA
1
,
Atsushi TAJIMA
1
1浜松医科大学泌尿器科
pp.475-480
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209966
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外科診療で問題となる急性腎不全では,すみやかに原因検索を行うとともに,適切な対症療法により全身状態の改善を図る.
透析療法は,主に腎前性と腎性の急性腎不全に対して適応になる,腎後性腎不全の治療は,尿路の閉塞を解除することである.近年endourologyの進歩により安全に腎後性腎不全の治療ができるようになった.
透析患者の手術では,手術前後の十分な透析が必要である.このためには出血傾向に対し,無ヘパリン透析の施行が重要である.また術後の抗生剤投与は,適切な投与方法と投与量が望まれる.
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