今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date
甲状腺機能低下症
診断から治療への実際
石井 淳
1
,
池田 斉
2
1埼玉医科大学・内科
2埼玉医科大学総合医療センター・中央検査部
pp.432-434
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220848
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甲状腺機能低下症は,成人女子では全体の約1.4%に,男子では約0.1%に見られる比較的頻度の高い疾患である1).原因別に分類すると,甲状腺疾患によるもの(原発性),下垂体からのTSH分泌低下によるもの(二次性),および,視床下部からのTRH分泌低下によるもの(三次性)の3つに分けられるが(表11))参照),いずれの場合も,甲状腺ホルモンの分泌低下によって甲状腺ホルモン欠乏症状を呈する.本稿では,本症の95%を占める原発性甲状腺機能低下症を中心に,本症の診断,治療上,実際役立つと思われる事項について述べる.
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