Japanese
English
特集 いわゆる消化器早期癌の術後再発—その実態と対策
小肝癌の治療方針と術後再発—実態と対策
Fundamental treatments for small liver cancer
森 敬一郎
1
,
牧 淳彦
1
,
山岡 義生
1
,
小林 展章
1
,
嶌原 康行
1
,
安田 和弘
1
,
熊田 馨
1
,
小澤 和恵
1
Keiichiro MORI
1
1京都大学医学部第2外科
pp.1195-1200
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209768
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝臓には,消化管における粘膜筋板に対応する限界板がないため,早期肝癌という概念は存在しない.したがつて,小肝癌,細小肝癌といえども再発の危険性は大きく,初回治療が重要である.治療の原則は,肝予備力を的確に評価しながら広範囲肝切除を行う絶対治癒切除である.肝内再発に対しては全肝TAEの反復が有効であるが,今後は,再発を来さないよう予防的TAEの検討,肝癌に対するadjuvant chemotherapy,immunotherapyの検討も行われるべきである.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.