Japanese
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特集 外科臨床における病態別栄養
周手術期肝不全の栄養管理
Nutritional management of perioperative liver failure
木内 哲也
1
,
嶌原 康行
1
,
森 敬一郎
1
,
小林 展章
1
,
山岡 義生
1
,
小澤 和恵
1
Tetsuya KIUCHI
1
1京都大学医学部第2外科
pp.597-605
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210350
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肝障害をもつ症例の術後や肝切除術後には,肝の代謝予備力が低下し,肝不全へと移行する危険性が高く,的確な代謝・栄養管理には肝ミトコンドリアにおけるエネルギー代謝の状態を把握することが重要である.具体的には,動脈血中ケトン体比(KBR)が0.7以下の症例では,低濃度glucoseによるhypoalimentationにより内因性脂肪酸の動員を促し,分枝鎖アミノ酸の投与も血中クリアランスに注意しつつ慎重に行うべきである.一部の症例では,間歇的糖負荷によってKBRが再上昇し,glucose利用能が回復するが,KBRが0.4以下となった場合には,肝の基質利用能は著しく低下し,保存的代謝管理では回復を得られないことが多い.
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