Japanese
English
特集 術前一般検査—異常値の読みと対策
肝機能検査
Evaluation of liver function for surgery
田中 明
1
,
小澤 和恵
1
,
山岡 義生
1
,
森 敬一郎
1
,
嶌原 康行
1
,
森本 泰介
1
Akira TANAKA
1
1京都大学医学部第2外科
pp.551-557
発行日 1991年5月20日
Published Date 1991/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900430
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外科手術に際して肝機能が最も問題となるのは肝硬変合併肝癌の肝切除である,血清アルブミン値,血清ビリルビン値,ICG試験,プロトロンビン時間が通常その評価に用いられる.それに加えて肝ミトコンドリア機能の評価である経口糖負荷試験(OGTT),レドックストレランス試験をわれわれの教室では用いている.すなわち,OGTTがlinear patternを示す症例,血中ケトン体比の増分を血糖の増分で除した値0.5×10-2以下である症例は肝切除に伴う合併症が多いことが判明しており,注意が必要である.
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