Japanese
English
特集 いわゆる消化器早期癌の術後再発—その実態と対策
胆嚢の早期癌の概念と術後成績
Concept of early carcinoma of the gallbladder and its postoperative results
武藤 良弘
1
,
山田 護
1
,
川崎 康彦
1
,
正 義之
1
,
内村 正幸
2
Yoshihiro MUTO
1
1琉球大学医学部第1外科
2浜松医療センター外科
pp.1201-1206
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209770
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胆嚢における早期癌の概念を「癌の病期のうち,早期でかつ治療予後良好な癌」と規定し,この概念に基づいて早期癌を病理学的に「癌浸潤が粘膜ないし固有筋層に止まる癌」と定義した.その結果,早期癌は23例,全症例の26.4%であつた.これらの肉眼型は隆起型4例(17.4%),表面隆起型14例(60.9%),表面平坦型5例(21.9%)と表面型が約80%を占め,癌組織型は全例高分化腺癌であつた.隆起型と表面型それぞれ4例に治癒切除術を,残りの15例は単純胆嚢摘出術を施行した.他病死の2例を除いて,全例(術後2〜13年経過)生存している.
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