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特集 肝癌治療の最新ストラテジー
肝切除療法の実際と治療成績
5)1区域付加肝切除術
Additional one-segment resection for hepatocellular carcinoma-its concept and clinical result
嶌原 康行
1
,
山本 成尚
1
,
小林 展章
1
,
森本 泰介
2
,
山岡 義生
2
,
小澤 和恵
3
1愛媛大学医学部第1外科
2京都大学医学部第2外科
3滋賀医科大学
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除術
,
残肝再発
,
拡大手術
Keyword:
肝細胞癌
,
肝切除術
,
残肝再発
,
拡大手術
pp.303-307
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901498
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肝細胞癌は慢性肝障害を合併することが多く,安全性を確保する縮小手術とあくまでも根治性を求める拡大手術とは未だ議論の多いところである.縮小手術における残肝再発の頻度はきわめて高く,外科的治療の限界と思われる.細小肝癌に対しても,担癌区域に隣接する同門脈支配区域を一緒に切除する1区域付加肝切除術は,その適応の制限はあるものの,きわめて高い生存率が得られる.正確な術前肝機能の把握,手術侵襲の軽減の試み,術後管理の工夫によって,より根治性の高い切除を目指すことが肝細胞癌の外科的治療の向上につながるものと思われる.
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