今月の主題 外科から内科へのメッセージ
癌の外科治療とその限界
転移性肝癌
嶌原 康行
1
,
小林 展章
1
,
山岡 義生
2
1愛媛大学医学部第1外科
2京都大学医学部第2外科
pp.1001-1003
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902747
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ポイント
●転移性肝癌は,原発癌の病期から見れば末期に相当するが,適応を検討すれば積極的な外科治療の対象になる.
●転移性肝癌に対する肝切除の条件は,①原発巣が根治可能である,②肝以外に転移がない,③肝転移巣が限局している,④全身状態が肝切除に耐え得る,などである.
●転移性肝癌の治療は,外科治療を中心とした集学的治療が最も望ましい.
●大腸癌,直腸癌の肝転移に対する肝切除は,特に好成績が期待できる.
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