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特集 いわゆる消化器早期癌の術後再発—その実態と対策
早期および表在食道癌の術後再発—実態と対策
The strategy against recurrence of superficial cancer of the esophagus
西平 哲郎
1
,
森 昌造
1
Tetsuro NISHIHIRA
1
,
Shozo MORI
1
1東北大学医学部第2外科
pp.1171-1177
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209764
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教室では49例の食道表在癌を経験したが切除例数の7.6%に相当した.このうちリンパ節転移陰性例は30例,陽性例は19例であつた.陽性例中18例はSm癌であつた.両者の長径は前者が43.4mm,後者が42.3mmとほとんど差がなかつた.両者の予後は際立つた相違があり前者の5生率は79.8%,後者のそれは34.3%であつた.その理由は,両者の細胞生物学的悪性度が異なることと,Smまでの深達度が関連していると思われた.n(+)表在癌はリンパ節転移,血行性転移の両者を認め,徹底的なリンパ節郭清の他,全身療法としての術後強力癌化学療法が必要である.
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