Japanese
English
手術手技
左胸腹連続切開法による下部食道噴門癌切除術
The left thoracoabdominal approach to the carcinoma of the esophagogastric junction
鶴丸 昌彦
1
,
秋山 洋
1
,
小野 由雅
1
,
渡辺 五朗
1
,
宇田川 晴司
1
,
鈴木 正敏
1
Masahiko TSURUMARU
1
1虎の門病院消化器外科
pp.469-474
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209297
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はじめに
下部食道噴門癌は,広義のいわゆる食道浸潤を伴う上部胃癌を含めた癌と西1)らの提唱する狭義のいわゆる食道胃境界部癌がある.西によれば,噴門部とは,食道胃接合部(E-G junction)から上下にそれぞれ2cm以内の領域をさし,癌の中心が食道胃接合部から1cm以内にあるものを食道胃境界部癌と定義している.
しかし,臨床的には,下部食道から噴門部(胃上部)にかけて占居する癌は,食道浸潤を伴つた胃癌が多く,切除術においては,これら両者は同等に扱われている.本稿では,胃上部と食道にまたがつた癌の切除術について述べる.
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