Japanese
English
特集 食道癌の手術
頸胸境界部食道癌根治手術
Radical resection for esophageal carcinoma involving cervical and upper thoracic esophagus
鶴丸 昌彦
1
,
宇田川 晴司
1
,
小野 由雅
1
,
渡辺 五朗
1
,
鈴木 正敏
1
,
佐藤 滋
1
,
松田 正道
1
,
竹内 晴彦
1
,
梶山 美晴
1
,
秋山 洋
1
Masahiko TSURUMARU
1
1虎の門病院消化器外科
pp.891-897
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210394
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頸胸境界部食道癌は症例も少なく進行したものが多い.頸部食道と胸部上部食道にまたがるためこれら両者の特徴を兼ね備えている.すなわち,リンパ節郭清の範囲は頸部上部から腹部まで広汎に行う必要があり,またアプローチとしても胸部上部食道癌の3領域郭清術式にさらに胸骨縦切開を追加した方法が望まれる.喉頭合併切除が行われる場合は,術後の腕頭動脈からの大出血を念頭において,大胸筋などの筋弁を腕頭動脈と気管の間に挿入する必要がある.本稿では筆者が現在行っている頸胸境界部食道癌に対する標準術式について述べた.
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