Japanese
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特集 食道癌手術手技上のポイント
胸部食道癌の切除と郭清—主として腹部郭清について
Dissection of abdominal lymphonodus for esophageal cancer
鶴丸 昌彦
1
,
秋山 洋
1
,
小野 由雅
1
,
渡辺 五朗
1
,
宇田川 晴司
1
,
鈴木 正敏
1
Masahiko TSURUMARU
1
1虎の門病院消化器外科
pp.407-412
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209286
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1)胸部食道癌(Iu 45例,Im 218例,Ei 102例)の腹部リンパ節への転移をみると,癌の占居部によつて転移率に差はあるが,転移のみられる範囲は#1,2,3,7,8,9の範囲であつた.胃の副病変のため胃全摘を併せて行つた26例では#4,5,6への扁平上皮癌の転移はなかつた.
2)小彎リンパ節への転移は左胃動脈領域内に認められ,右胃動脈領域にはみられていない.
3)再建に胃を用いる場合は胃周囲のリンパ節郭清と挙上胃の血行を念頭におかねばならないが,左右胃動脈合流点,胃穹窿部の最高点,左胃動脈分枝がそれぞれ胃壁を貫く点を結んだ線を切離線とする.こうすることにより必要十分な胃周囲の郭清と伸展性のよい良好な血行の挙上胃が得られる.
4)胸部食道癌の腹部リンパ節郭清は占居部位に拘らず,#1,2,3,7,8,9を重点に郭清する.
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