手術手技
右開胸開腹連続切開アプローチによる下部食道噴門切除
前田 詠理
1
,
西村 透
1
,
上月 章史
1
,
田中 智浩
1
,
髙松 学
1
,
金田 邦彦
1
1加古川中央市民病院外科
キーワード:
右開胸開腹連続切開
,
下部食道噴門切除
,
食道胃接合部癌
Keyword:
右開胸開腹連続切開
,
下部食道噴門切除
,
食道胃接合部癌
pp.899-903
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001220
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近年,食道胃接合部癌は増加傾向にあるといわれるが,そのアプローチ法は胸部食道癌に準じて右開胸による上縦隔を含めた郭清および胃管を用いた再建,左開胸開腹による下部食道噴門側胃切除,あるいは開胸を行わず経食道裂孔に下縦隔を郭清する方法とさまざまである。長径4 cm以下の食道胃接合部癌に関しては,胃癌治療ガイドライン1)で暫定的基準としてリンパ節郭清のアルゴリズムが提示されているが,郭清意義に関しては評価が定まっておらず,個々の症例のリンパ節転移の範囲,深達度,食道浸潤距離,組織型などによって術式を選択しているのが現状である。
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