Japanese
English
臨床研究
胆管狭窄を伴つた肝内結石症に対するバルーン胆管形成術
Balloonplasty for intrahepatic caliculi with biliary stricture
安藤 久實
1
,
伊藤 喬廣
1
,
原 春久
2
,
西村 美知子
2
,
江間 幸雄
3
,
小林 武彦
4
Hisami ANDO
1
1名古屋大学医学部附属病院分院外科
2協立病院外科
3協立病院内科
4小林記念病院
pp.475-479
発行日 1986年4月20日
Published Date 1986/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209298
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はじめに
肝内胆管枝の狭窄を伴う肝内結石症(以下本症)では,狭窄を残存させたままにしておくと,結石の再発や胆管炎などが生じる危険性があるので,結石のみならず狭窄の除去をも行う必要がある.そのため,本症に対する治療法としては狭窄の存在する肝葉の切除が行われる場合が多い.しかし,狭窄が両葉に存在する例や一般状態の不良な例では肝切除が困難な場合も多く,また,本症が良性疾患であることを鑑みれば,より侵襲の少ない治療法がとられるべきであり,肝切除は最後の治療手段であるべきと老える.われわれの施行したバルーンカテーテルによる肝内胆管狭窄部の拡張術は,本症に対する安全容易な治療法と考えられるので,その方法について報告する.
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