Japanese
English
特集 腹部外傷の超音波診断
脾臓外傷
Ultrasonographic evaluation of splenic injury
松本 廣嗣
1
,
真栄城 優夫
1
,
当山 勝徳
1
,
平安山 英盛
1
,
大久保 和明
1
,
宮城 良充
1
,
伊江 朝次
1
,
上原 哲夫
1
Hirotsugu MATSUMOTO
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.325-333
発行日 1983年3月20日
Published Date 1983/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208255
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はじめに
脾臓は鈍的腹部外傷により,肝,膵に次いで損傷を受け易い実質臓器である1,2).中部病院で過去14年間に手術された脾損傷は107例にのぼるが,単独損傷は25例(23.4%)のみで,他の腹部内臓損傷を伴う合併損傷が24例(22.4%)腹部以外の臓器損傷を伴う多発損傷が58例(54.2%)と過半数を占めており,他臓器損傷にマスクされて見過される場合もあるので,注意を要する.
最近の画像診断の進歩は外傷の臓器診断を可能にしたが,ことに超音波断層法の果す役割は大きい.またその適応と限界は今後の課題であると思われるが,補助診断法としての超音波検査の意義及び脾外傷の超音波検査所見について自験例をもとにまとめた.
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