特集 消化器一般外科における技術認定—審査の実際と採点のポイント
脾臓—腹腔鏡下脾臓摘出術
万代 恭嗣
1
1社会保険中央総合病院外科
キーワード:
腹腔鏡下脾臓摘出術
,
内視鏡下外科手術
,
技術認定
Keyword:
腹腔鏡下脾臓摘出術
,
内視鏡下外科手術
,
技術認定
pp.69-74
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900670
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審査における基本的事項
脾臓の技術審査にあたっての基準としては,まず技術認定制度規則にあるように,「各領域における主要な内視鏡下手術を独立した術者として遂行できる技量を持っていること」を第一の判定基準とした.すなわち,手術の実施に当たって,手術の手順や脾摘出術を進めていくうえでの方針に,他からの援助や助言なく行えることが条件である.また,消化器・一般外科領域の応募手引きには,さらに「advanced surgeryの指導ができること」との規定がある.術者として脾摘出術を手技的に完成させているだけでなく,後進の指導にあたっても,十分な能力を有していることが要求されている.そこで,指導者としての資質も十分持ち合わせていると判断されるに足る手技で手術が行われているかどうかも,判断材料とした.また脾臓摘出術に限ったことではないが,腹腔鏡下の手術では,その特質を十分理解した手技が要求されており,なかでも重大な合併症を起こさない術式を実施するための注意点を確実に守っているかが重要である.これらを審査判断基準の根幹とし,これにこたえうる要素として,以下の3項目を合格の要件として設定した.
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