Japanese
English
特集 腹部外傷の超音波診断
肝臓外傷
Ultrasonic evaluation of hepatic trauma
吉井 宏
1
,
山本 修三
1
,
茂木 正寿
1
,
高梨 利次
2
Hiroshi YOSHII
1
1済生会神奈川県病院外科
2高梨外科医院
pp.315-323
発行日 1983年3月20日
Published Date 1983/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208254
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はじめに
鈍的外力による腹部実質臓器損傷の映像診断法,すなわち血管造影やCTスキャンなどの診断的意義について,しばしば述べてきたが1-3),近年,目覚しい進歩を示す超音波診断法は,血管造影,CTスキャンにくらべ侵襲が少なく,操作が簡便で,救急処置室のベッド上で患者を診察しながら検査を行えるなどの利点により,腹部外傷に対しても急速に普及しその有用性が評価されつつある4-6).
本稿では,肝損傷に対する超音波診断の意義について,症例を示しながら,CTスキャンとの比較を中心に検討を加えてみたい.
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