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特集 消化管手術と器械吻合
消化管吻合器の使い方と問題点
食道再建
Reconstruction of the esophagus by staple suturing
田中 隆
1
Takashi TANAKA
1
1日本大学医学部第3外科
pp.1239-1244
発行日 1980年9月20日
Published Date 1980/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207504
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まえがき
吻合器による消化管器械吻合についてはソ連製の吻合器が紹介されて以来,わが国でも各施設によりその臨床成績が発表され広く使用されるようになつてきた1-4).しかし器械吻合の真の目的は手術野が狭窄なため手縫い吻合の困難な部位,消化管の遊離,結紮などをあまり行なえない部位の吻合を安全にしかも確実に行なえることである.食道再建術においては下部食道噴門切除後の胸腔内食道再建や胸部食道全摘出後の頸部での食道胃吻合に広く応用されている.本稿では私どもの行なつている胸壁前食道胃吻合の手術手技について述べ,併せて食道再建における吻合器の使用法と問題点とくに適応,術後合併症について述べる.
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