Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年,食道アカラシアに対する内視鏡下手術の応用はその手術侵襲を軽減させた.これに伴い手術療法の適応が拡大され,比較的早期に手術が施行されるようになった.食道アカラシアにおける術式は下部食道噴門部の筋層切開による通過障害の解除と逆流防止対策より構成されており,現在種々の術式が施行されている.当科では腹腔鏡下術式として従来より開腹アプローチで良好な成績を得ているGirard—田中変法を採用した.本法は下部食道噴門部の通過障害の解除を目的とするlong myotomy,食道の恒久的拡張と粘膜弁形成を目的とした横縫合,および食道噴門部逆流防止を目的としたfundopexyより構成されている.われわれの施行している内視鏡下術式の特徴としては,筋層切開に筋層を安全かつ確実に切開できるJ型フックを用いていること,剥離にLCS,縫合にEndostich,結紮にEZプッシャーをそれぞれ採用し時間の短縮をはかったことであり,手術時間は約2時間,出血量50ml以下となっている.術中・術後とも合併症は認めず,術後経過も良好である.食道アカラシアに対する腹腔鏡下手術の問題点としては,屈曲型,高度拡張例で術後バリウム滞留時間の延長がみられることがあり,対策として食道の腹腔内への十分な牽引固定が必要である.本法は手術器具および手技の進歩により,開腹術と比較して十分安全で低侵襲な治療法として,今後広く普及するものと期待される.
Laparoscopic treatment were performed in esophageal Achalasia. Recentry, Endoscopic procedure, that have been reported in Japan were Heller's myotomy, Belsey mark VI as thoracoscopic procedure and Heller -Dor's method, (Jacklar-Lothka), Fundic patch method, Glrard-Tanaka's method as Laparoscopic proce-dure.
Copyright © 1999, JAPAN SOCIETY FOR ENDOSCOPIC SURGERY All rights reserved.