Japanese
English
特集 胸部食道癌の外科
食道癌手術における再建術式とその選び方
胃による食道再建術
Our procedures for esophageal reconstruction
井口 潔
1
,
中村 輝久
1
,
杉町 圭蔵
1
,
平野 雅士
1
Kiyoshi INOKUCHI
1
1九州大学医学部第2外科
pp.753-756
発行日 1974年6月20日
Published Date 1974/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206057
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
現在,食道再建において最も多く用いられるのは胃であろう.胃を用いる方法にも色々あるが,安全な食道再建の術式は確定しているとはいいがたい.われわれは1)大彎側胃管を用い,しかも簡単な手技でこれを通常の手技による場合よりも長くつくることを工夫し,また,吻合部のviable border lineを決定する方法を考案した.さらに,万一,吻合不全をおこすおそれのある場合に備えて,遊離腹膜パッチ移植が吻合部の保護に有用なことも明らかにすることができた.これらは,食道再建術を安全に行なうために役立つこと大であると考え,ここに報告する.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.