Japanese
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特集 形成外科から学び取る
頸部食道の再建
Reconstruction of the cervical esophagus
朝戸 裕貴
1
,
波利井 清紀
1
,
中塚 貴志
2
,
海老原 敏
2
Hirotaka ASATO
1
1東京大学医学部形成外科
2国立がんセンター頭頸科
pp.1313-1319
発行日 1992年10月20日
Published Date 1992/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900904
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下咽頭・頸部食道癌に対し咽頭喉頭頸部食道摘出術が行われた場合,頸部食道の再建が必要となる.一期的再建の方法として遊離空腸移植と遊離前腕皮弁移植,二期的再建の方法として大胸筋皮弁移植による頸部食道再建の手技を紹介する.空腸は筒状で咽頭端や食道端での吻合が粘膜同士となり,瘻孔を形成しにくい.一期的再建の場合には遊離空腸移植が第一選択である.一方,遊離前腕皮弁移植は開腹操作を必要とせず,血管柄が長く咽頭端での手術操作も容易であるため,症例によっては有用である.大胸筋皮弁移植は,二期的再建や再発腫瘍切除時などで適当な移植床血管がない場合に有用な方法である.
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