Japanese
English
臨床報告
10年以上の長期にわたって嵌頓,自然整復を反復した閉鎖孔ヘルニアの1例
A case of obturator hernia associated with recurrent femoral pain over 10 years
小南 裕明
1
,
川崎 健太郎
1
,
下山 勇人
1
,
上野 公彦
1
,
佐溝 政広
1
,
山本 正博
1
Hiroaki KOMINAMI
1
1神戸労災病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
低侵襲
,
コンポジックスメッシュ
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
低侵襲
,
コンポジックスメッシュ
pp.1254-1258
発行日 2014年10月20日
Published Date 2014/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105223
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要旨
症例は75歳,女性.10年前から左下肢痛と腹痛を反復していたが,自分では腸炎,神経痛と判断し放置していた.人工透析の導入目的で入院した際にも腹痛と左下肢痛が出現し,CTで左閉鎖孔ヘルニアへ小腸の嵌頓が確認できたが,間もなく自然解除された.過去の画像で,恥骨筋と外閉鎖筋間隙の有意な開大から同部の棍棒状軟部組織陰影の明瞭化を経て,腸管の嵌頓と自然整復の反復まで閉鎖孔ヘルニアの形成過程が確認できた.手術ではコンポジックスメッシュとアブソーバタックを使用してヘルニア修復を行ったが,手術時間の短縮にきわめて有用であった.
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