Japanese
English
臨床報告
同時性に嵌頓した両側閉鎖孔ヘルニアの1例
A case of synchronous bilateral strangulated obturator hernia
森山 秀樹
1,2
,
大竹 由美子
1
,
橋爪 泰夫
1
Hideki MORIYAMA
1,2
1金沢市立病院外科
2金沢大学心肺・総合外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
両側
,
同時性
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
両側
,
同時性
pp.275-277
発行日 2012年2月20日
Published Date 2012/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103965
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は83歳,女性.2009年3月中旬,腹部膨満感,嘔吐,両側鼠径部痛を主訴に当院を受診した.腹部X線検査で腸閉塞と診断し保存的加療を行った.症状の改善がみられないため腹部CTを施行したところ,両側の閉鎖孔に小腸の嵌頓を認めたため,両側閉鎖孔ヘルニアの診断で緊急開腹手術を施行した.両側の閉鎖孔に嵌頓した小腸を用手的に解除したのち,小腸切除術を施行した.閉鎖孔ヘルニアは日常臨床でしばしば経験されるが,両側同時性の嵌頓例は報告が少ない.本症例に関して文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.