臨床研究
Herniographyからみた非嵌頓閉鎖孔ヘルニアの病態
長浜 雄志
1
,
西蔭 徹郎
2
,
岡島 千怜
2
,
岡田 洋次郎
2
,
山田 真理
2
,
安藤 昌之
3
1九段坂病院外科/東京都保健医療公社豊島病院外科
2九段坂病院外科
3東京都保健医療公社豊島病院外科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア
,
herniography
,
CT
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア
,
herniography
,
CT
pp.1365-1371
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002347
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閉鎖孔ヘルニアは恥骨裏面の閉鎖孔に嵌入するヘルニアである。通常の鼠径部ヘルニアと異なり,腸管嵌頓を伴わないヘルニアが触知されることはまれで,ヘルニア門が閉鎖膜,恥骨といった硬い組織で構成されていることから嵌頓した場合には循環障害をきたしやすく,高齢女性に好発するという特徴もあわせて重篤な経過をとる例が少なくない1,2)。閉鎖神経の圧迫によって大腿内側部に疼痛が生じるHowship Romberg徴候があるが,現状では広く知られているとは言いがたい。
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