Japanese
English
特集 「出血量ゼロ」をめざした消化管癌の内視鏡下手術
〔直腸癌〕
括約筋切除を伴う肛門温存術
Anal preserving operation with anal sphincterotomy.
花岡 裕
1
,
黒柳 洋弥
1
Yutaka HANAOKA
1
1虎の門病院消化器外科
キーワード:
直腸癌
,
腹腔鏡手術
,
内肛門括約筋切除術
,
肛門温存術
,
TME
Keyword:
直腸癌
,
腹腔鏡手術
,
内肛門括約筋切除術
,
肛門温存術
,
TME
pp.1671-1675
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103350
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要旨:下部直腸癌に対する肛門温存手術は,手術器具の開発や,括約筋切除といった手術手技の工夫が重ねられ,以前ならば腹会陰式直腸切断術が避けられなかったような症例でも,肛門機能の温存が望めるようになった.また,直腸癌に対して腹腔鏡下手術を行うことで開腹手術では得られないような良好な視野で手術を進めていくことが可能となり,解剖学的にも腫瘍学的にもより安全な手術を展開できると考えている.一方,直腸癌に対する腹腔鏡下手術は手技的に容易でなく,括約筋切除を必要とするような下部直腸癌であれば,十分な知識と経験が必要である.そこで本稿では,腹腔鏡下に括約筋切除を伴う肛門温存術に対して,特に出血量を抑えるために意識すべきポイントを紹介する.
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