Japanese
English
特集 消化器外科手術における新しい潮流
超低位直腸癌に対する内・外括約筋切除を伴う肛門温存術
Anus-preserving surgery in extremely low rectal adenocarcinoma with internal and external sphincter muscle resection
赤木 由人
1
,
龍 泰彦
1
,
白土 一太郎
1
,
吉田 武史
1
,
衣笠 哲史
1
,
石橋 生哉
1
,
白水 和雄
1
Yoshito AKAGI
1
1久留米大学医学部外科学講座
キーワード:
intersphincteric resection(ISR)
,
external sphincter muscle resection(ESR)
,
肛門温存術
,
超低位直腸・肛門管癌
,
括約筋間溝
Keyword:
intersphincteric resection(ISR)
,
external sphincter muscle resection(ESR)
,
肛門温存術
,
超低位直腸・肛門管癌
,
括約筋間溝
pp.634-640
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103052
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要旨:超低位の進行直腸癌でも永久的な人工肛門を回避できる肛門括約筋切除を伴う肛門温存術が徐々に拡がりを見せている.この術式は,短期の成績では腫瘍学的にも機能的にも比較的良好な報告がされている.しかしながら肛門周囲の解剖は複雑で,肛門機能には様々な要素が関与している.したがって,本術式が安全に行われるには腫瘍学的な知識と熟練した技術が必要と思われる.本稿では,直腸癌に対する術式の変遷,括約筋切除術の手技について概説した.
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