特集 攻めるか守るか 直腸癌手術の機能温存と拡大切除
肛門挙筋の温存と合併切除─腹腔鏡下直腸癌手術の治療ストラテジー
戸田 重夫
1
,
黒柳 洋弥
1
,
的場 周一郎
1
,
森山 仁
1
,
花岡 裕
1
,
富沢 賢治
1
1虎の門病院消化器外科
キーワード:
腹腔鏡手術
,
直腸癌
,
肛門挙筋
Keyword:
腹腔鏡手術
,
直腸癌
,
肛門挙筋
pp.1313-1319
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000108
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進行直腸癌に対する手術は,R0切除のために拡大切除を行うことがある一方,機能温存のために周囲臓器温存を行うこともあり,綿密な評価と治療計画が必要である。直腸癌術後の機能障害としては,排便障害,排尿障害,性機能障害があるが,そのなかでも人工肛門を含めた排便障害は重要な問題である。骨盤底を形成し,外肛門括約筋へ連なる肛門挙筋は排便機能に重要である一方,直腸と近接するため腫瘍浸潤によっては合併切除を要する構造物である。
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