Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔機能温存〕
進行直腸癌に対する肛門温存外科切除
Sphincter-preserving surgery in advanced rectal cancer
端山 軍
1
,
石原 聡一郎
1
,
赤羽根 拓弥
1
,
島田 竜
1
,
堀内 敦
1
,
渋谷 肇
1
,
青柳 賀子
1
,
中村 圭介
1
,
山田 英樹
1
,
野澤 慶次郎
1
,
松田 圭二
1
,
渡邉 聡明
1
Tamuro HAYAMA
1
1帝京大学医学部外科
キーワード:
直腸癌
,
化学放射線療法
,
肛門温存術
Keyword:
直腸癌
,
化学放射線療法
,
肛門温存術
pp.516-521
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103029
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要旨:直腸癌を治療するにあたって,根治性とQOLのバランスが重要である.直腸癌は結腸癌に比べて局所再発率が高く,局所再発率のコントロールを行わなければならない.人工肛門の有無により患者のQOLは大きく影響を受け,また人工肛門に抵抗感がある患者は多い.そこで局所のコントロールおよび肛門温存率を上げるため,下部直腸癌に対して術前化学放射線療法を行っている.現在のところ,局所のコントロールに関しては手術単独に比べて良好な成績を得ているという報告があるが,肛門温存率に関してはcontroversialである.今後,併用する化学療法の進歩によるpathological complete response率の上昇や切除marginを縮小することの安全性が確認されることで肛門温存率の上昇を得られる可能性がある.
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