Japanese
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臨床研究
大腸癌手術における癒着防止吸収性バリア(セプラフィルム®)使用による術後早期腸閉塞予防に関する検討
Preventing early postoperative bowel obstruction using Seprafilm® in colorectal cancer surgery
池永 雅一
1
,
高田 晃宏
1
,
安井 昌義
1
,
宮崎 道彦
1
,
三嶋 秀行
1
,
辻仲 利政
1
Masakazu IKENAGA
1
1国立病院機構大阪医療センター外科
キーワード:
癒着防止吸収性バリア
,
セプラフィルム®
,
大腸癌
,
術後早期腸閉塞
,
医療資源
Keyword:
癒着防止吸収性バリア
,
セプラフィルム®
,
大腸癌
,
術後早期腸閉塞
,
医療資源
pp.881-884
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103101
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要旨:大腸癌手術後腸閉塞予防として,癒着防止吸収性バリア(セプラフィルム®)を使用し,その有用性について検討した.対象は大腸癌待機開腹手術症例782例.癒着防止剤を使用していない226例(非使用群)と使用した556例(セプラ使用群)を,腸閉塞なし群,腸閉塞検査群,腸閉塞治療群の3種類に分けて検討した.腸閉塞治療群には非使用群とセプラ使用群とに差はなかった.しかし,術後経過において腸閉塞に対して何らかの医療資源を投入したことになる腸閉塞検査群と腸閉塞治療群を合わせた群と腸閉塞なし群とで比較検討すると,セプラ使用群で有意に頻度が低かった.癒着防止剤の使用により,さらなる医療資源の投入を回避できる可能性が示唆された.
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