Japanese
English
臨床報告
セプラフィルム®使用後に発症した癒着性イレウスの1例
A case of adhesive small bowel obstruction after seprafilm use
北薗 巌
1
,
宮崎 俊明
1
,
重久 喜哉
1
,
福枝 幹雄
1
Iwao KITAZONO
1
1国立病院機構鹿児島医療センター外科
キーワード:
癒着性イレウス
,
セプラフィルム®
Keyword:
癒着性イレウス
,
セプラフィルム®
pp.391-396
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102513
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はじめに
開腹術後に発生する癒着はイレウスの原因となり,再開腹手術を困難とするうえ,慢性の腹痛や不妊症などの多くの後遺症の原因となる1).当科ではヒアルロン酸ナトリウム/カルボキシメチルセルロース合成吸収性癒着防止剤であるセプラフィルム®(以下,SF)を使用して術後癒着性イレウスの予防を行い,良好な結果を得ているが,最近,合成吸収性癒着防止剤を使用した症例で開腹創の癒着とは異なる,開腹手術を要した難治性イレウスの1手術例を経験したので本邦報告例を含め報告する.
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