Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔切除不能例に対するdown-staging〕
切除困難大腸癌肝転移に対するdown-staging chemotherapy後の外科切除
Down-staging chemotherapy in initially irresectable colorectal liver metastases
吉留 博之
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
大塚 将之
1
,
加藤 厚
1
,
古川 勝規
1
,
吉富 秀幸
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
久保木 知
1
,
高野 重紹
1
,
宮崎 勝
1
Hiroyuki YOSHIDOME
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科・肝胆膵外科
キーワード:
肝切除
,
抗癌剤
,
切除不能肝転移
Keyword:
肝切除
,
抗癌剤
,
切除不能肝転移
pp.522-527
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103030
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要旨:切除不能と判断される大腸癌肝転移症例は未だ多く存在するが,最近の新規抗癌剤ならびに分子標的治療剤の飛躍的進歩により,術前に投与することで切除可能へとconvertする治療戦略の報告がなされるようになってきた.切除可能となれば,その予後は切除可能肝転移症例と遜色がなく有効な治療戦略と考えられる.一方,抗癌剤による肝障害の問題や抗腫瘍効果の点からも明確にすべき点が多く残されている.本稿では投与する抗癌剤・分子標的治療剤の種類とその成績を,自験例と文献的考察を含めて詳述した.
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