大腸癌肝転移up to date
大腸癌肝転移切除後の再発に対する治療戦略
飯田 文子
1
,
吉留 博之
,
清水 宏明
,
大塚 将之
,
加藤 厚
,
吉富 秀幸
,
古川 勝規
,
宮崎 勝
1千葉大学 臓器制御外科学
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
腫瘍多剤併用療法
,
再手術
,
腫瘍再発
,
大腸腫瘍
,
Bevacizumab
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Bevacizumab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Reoperation
,
Colorectal Neoplasms
,
Folfox Protocol
pp.855-860
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013320660
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大腸癌肝転移に対する治療は,門脈塞栓術併用やtwo-stage hepatectomyなどの積極的な外科切除と抗癌薬・分子標的薬の進歩により,その戦略は多様化してきた.切除可能例のみならず切除不能・困難な肝転移例に対しても肝切除が可能となる症例が増加しており,予後の改善をみている.しかしながら,根治的肝切除施行後もその再発率は70%を超えており,再発後の治療を確立することが今後の予後向上には不可欠である.本稿では,大腸癌肝転移肝切除後の再発に対する治療戦略を抗癌薬・分子標的薬の併用を含め,その意義と問題点について詳述した.
©Nankodo Co., Ltd., 2013