Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔切除不能例に対するdown-staging〕
切除困難な進行膵・胆道癌に対するdown-staging chemotherapy後の外科切除
Surgical resection after down-staging preoperative chemotherapy in an unresectable pancreas and biliary tract cancer
粕谷 和彦
1
,
鈴木 芳明
2
,
青木 利明
3
,
菊池 哲
1
,
阿部 雄太
1
,
安田 祥浩
1
,
島津 元秀
1
Kazuhiko KASUYA
1
1東京医科大学八王子医療センター消化器外科
2東京医科大学病院外科学第3講座
3仁和会総合病院外科
キーワード:
切除不能膵・胆道癌
,
術前補助化学放射線療法
,
術前補助化学療法
Keyword:
切除不能膵・胆道癌
,
術前補助化学放射線療法
,
術前補助化学療法
pp.528-534
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103031
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要旨:切除不能膵・胆道癌に対する術前の補助化学療法の有用性に関しては,そのほとんどが経験症例に関する報告である.欧米を中心に膵・胆道癌の切除可能例,または境界病変に対する術前化学放射線療法の報告は散見される.その研究の多くは一定の切除率を示しているが,予後の改善を示すには至っていない.近年,保険診療の適応とされたgemcitabineとTS-1を中心とする積極的な術前補助化学療法が始まっており,安全性・忍容性の確保と長期成績までの発展が期待される.
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