Japanese
English
特集 胆囊癌根治手術をめぐる諸問題
〔肝切除範囲〕
肝進展様式に基づく肝切除範囲―特にT2胆囊癌に対する中央下区域切除
Extent of hepatic resection for gallbladder carcinoma: hepatic central inferior segmentectomy for T2 gallbladder carcinoma
大塚 将之
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
加藤 厚
1
,
吉富 秀幸
1
,
古川 勝規
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
宮崎 勝
1
Masayuki OHTSUKA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
胆囊癌
,
肝進展様式
,
微小肝転移
,
手術術式
,
肝切除
Keyword:
胆囊癌
,
肝進展様式
,
微小肝転移
,
手術術式
,
肝切除
pp.1079-1083
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102657
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要旨:胆囊癌の肝進展様式には,直接浸潤によるもの,肝十二指腸間膜浸潤を介したもの,肝転移があり,外科切除にあたってはそれらに基づいた肝切除術式が選択される.すなわち,肝浸潤が中等度から高度であれば肝中央2区域切除あるいは拡大肝右葉切除が選択され,肝十二指腸間膜浸潤を伴うものでは胆管浸潤の範囲,大血管浸潤の有無により拡大肝右葉切除あるいは右3区域切除を要することが多い.直接肝浸潤がない,あるいは軽度の症例では初期肝転移巣の多くが肝S4a・S5に形成されるというデータから,われわれの施設では肝中央下区域切除を選択しているが,その術式の予後へ与える意義は未だ不明確なところであり,今後さらなる検討が必要であろう.
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