特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
8.内視鏡下手術における吻合
胸腔内食道-空腸(胃管)吻合
奥芝 俊一
1
,
宮坂 大介
1
,
佐々木 剛志
1
,
海老原 裕磨
1
,
川田 将也
1
,
川原田 陽
1
,
北城 秀司
1
,
加藤 紘之
1
Shunichi OKUSHIBA
1
1KKR札幌医療センター斗南病院外科
pp.366-371
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102840
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はじめに
食道胃接合部癌,食道浸潤胃癌や食道癌の一部では食道切除後に胸腔内吻合による再建が必要になる.これらに対する術式には定型手術はなく,個々の症例の病態や合併疾患に配慮した術式が採用されることが多い.開腹手術のみで対応できないときは多くは左開胸開腹アプローチが用いられるが,横隔膜切離を伴い胸壁創も大きいため,手術侵襲が大きい.同じ手術が小さな創で行えれば,低侵襲といわれる内視鏡下手術のメリットは大きくなる.
本稿では,われわれがこれまで経験した胸腔鏡下胸腔内食道-空腸(胃管)吻合症例の手術手技とそのポイント,pitfallを紹介する.
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