Japanese
English
特集 消化器外科手術における新しい潮流
単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術
Single-port laparoscopic cholecystectomy
北城 秀司
1
,
奥芝 俊一
1
,
川原田 陽
1
,
川田 将也
1
,
海老原 裕磨
1
,
佐々木 剛志
1
,
宮坂 大介
1
,
塩田 充恵
1
,
加藤 紘之
1
Shuji KITASHIRO
1
1斗南病院消化器病センター外科
キーワード:
単孔式腹腔鏡下手術
,
胆囊摘出術
,
低侵襲手術
Keyword:
単孔式腹腔鏡下手術
,
胆囊摘出術
,
低侵襲手術
pp.650-655
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103054
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要旨:胆囊摘出術は,腹腔鏡下に3~4か所の創孔から施行する方法が一般的である.筆者らはさらなる整容性を求め,安全性にも優れた単孔式手術を体験したので,その詳細を紹介する.臍部に2cmの切開を加え,その創に3本のトロッカーと1本の胆囊挙上用の把持鉗子を直接挿入して腹腔鏡下に胆囊を摘出する方法である.使用する鉗子は通常の内視鏡手術器具である.本手術はトロッカーの挿入法に若干の工夫が必要であるが,手術手技は従来の腹腔鏡下手術と変わりがなく,安全に施行することが可能である.また,術後の創は臍のなかで認知しがたくなる.われわれの経験例では術後合併症を認めていない.また,患者の満足度が非常に高いことから,炎症の程度の軽い症例には広く適応されるべき手技と思われる.
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