特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
8.内視鏡下手術における吻合
内視鏡下手術における縫合技術
金平 永二
1
Eiji KANEHIRA
1
1上尾中央総合病院AMG内視鏡外科アカデミー
pp.358-365
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102839
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はじめに
本稿で解説する縫合技術とは,自動縫合器やクリップを用いず,持針器を用いて運針し,糸結びを実施する体内縫合を指す.様々な状況下においてこのような縫合技術が行えれば,内視鏡下手術の安全性は向上し,手術の応用範囲拡大(図1a,b,c),開腹移行の回避などにつながると考える.筆者は1991年から内視鏡下手術に積極的に縫合技術を取り入れ,多数の症例を経験してきた.本稿ではこれらの経験に基づき,筆者が行っている内視鏡下縫合技術について解説する.
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