Japanese
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特集 機能温存手術のメリット・デメリット
胆囊癌に対する機能温存手術のメリット・デメリット
Functional preservation in surgery for gallbladder carcinoma
大塚 将之
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
加藤 厚
1
,
野沢 聡志
1
,
吉富 秀幸
1
,
古川 勝規
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
宮崎 勝
1
Masayuki OHTSUKA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
胆囊癌
,
胆管切除
,
肝切除
,
膵頭十二指腸切除
Keyword:
胆囊癌
,
胆管切除
,
肝切除
,
膵頭十二指腸切除
pp.51-55
発行日 2008年1月20日
Published Date 2008/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101999
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要旨:進行胆囊癌の手術で機能温存となり得る可能性があるのは肝外胆管切除,肝切除,膵頭十二指腸切除(PD)であろうが,いずれも標準化されていない.胆管切除は乳頭機能の消失と根治性から議論されるが,その併施の必要性についていまだ結論は出ていない.肝切除範囲については,残肝機能温存のためにできるだけ肝実質の温存が必要となる.しかし,根治性の面から拡大肝右葉切除以上が避けられない症例も多く,術前門脈塞栓術などの処置が必要となる.一方,膵頭十二指腸切除は予防的リンパ節郭清のために施行される場合があるが,高い合併症発生率や失われる機能を考慮すると適応は慎重であるべきと考える.また,同時に施行する肝切除の量を極力減らすことも肝要である.
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