Japanese
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臨床報告・1
食道癌術後乳び胸の保存的治療後にリピオドールリンパ管造影と胸腔鏡補助下手術が有効であった1例
A case of post-esophagectomy chylothorax successfully treated by thoracoscopy assisted procedure after lipiodol lymphangiography
山岡 延樹
1
,
宮川 公治
1
,
矢田 善弘
1
,
相良 幸彦
1
Nobuki YAMAOKA
1
1西陣健康会堀川病院外科
キーワード:
食道癌
,
乳び胸
,
リンパ管造影
,
胸腔鏡下手術
Keyword:
食道癌
,
乳び胸
,
リンパ管造影
,
胸腔鏡下手術
pp.113-117
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102449
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はじめに
食道癌切除後の乳び胸の発生頻度はわが国では1~2%程度と報告されており1,2),比較的稀な合併症である.保存的治療が奏効しない場合,ソマトスタチンやそのアナログであるオクトレチオドの投与3,4)やリピオドールによるリンパ管造影での治癒例が報告5,6)されている.また,胸管結紮が最も確実な方法であるが,術後の炎症性変化によって再手術で漏出部位の確認が容易でない場合もある.
今回,われわれは保存的治療に加えてオクトレチオド投与とリピオドールリンパ管造影を施行したが軽快せず,リンパ管造影後CTと胸腔鏡下に漏出部位を確認し,胸腔鏡補助小開胸下に横隔膜上胸管結紮を行って治癒に至った症例を経験したので報告する.
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