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特集 肝・胆・膵領域における腹腔鏡下手術の最前線
膵臓領域
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術
Laparoscopic pancreaticoduodenectomy
高折 恭一
1
,
谷川 允彦
2
Kyoichi TAKAORI
1
1京都大学大学院医学研究科肝胆膵・移植外科
2大阪医科大学一般・消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術
,
腹腔鏡下幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
Society of International Pancreatic and Endoscopic Surgeons
Keyword:
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術
,
腹腔鏡下幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
Society of International Pancreatic and Endoscopic Surgeons
pp.811-818
発行日 2008年6月20日
Published Date 2008/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102159
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要旨:腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術が最初に行われてから15年以上が経過するが,その安全性と有益性はいまだ証明されていない.これは,腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術がきわめて高度な技術を要することに加えて,もともと開腹手術でも合併症の頻度が高い術式であることが原因であると考えられる.そこで,われわれは腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術の経験がある国際的なエキスパートと意見交換を行いつつ,本術式を膵頭部疾患に対する低侵襲治療として確立する方法を模索してきた.2005年には腹腔鏡下膵切除術に関する情報交換を行う目的でSociety of International Pancreatic and Endoscopic Surgeons(SIPES)が発足した.本稿では,臨床研究として腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術を行う専門医を対象として,その手技について解説する.
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