Japanese
English
特集 内視鏡下手術―もう一歩のステップアップのために
膵疾患に対する内視鏡下手術
Laparoscopic surgery of pancreas
中村 雅史
1
,
河野 博
2
,
高畑 俊一
2
,
上田 純二
2
,
清水 周次
2
,
田中 雅夫
2
Masafumi NAKAMURA
1
1九州大学大学院医学研究院腫瘍制御学
2九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
膵臓
,
内視鏡下手術
,
良性腫瘍
,
膵体尾部切除
Keyword:
膵臓
,
内視鏡下手術
,
良性腫瘍
,
膵体尾部切除
pp.1697-1701
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102900
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要旨:腹腔鏡を用いた膵臓手術の分野で,比較的よく行われている膵体尾部切除の手術手技に関して概説した.膵は長い後腹膜臓器であり,場の展開や各種膜の切離法で手術手技の容易性が大きく変わる.また,短くクリップで処理しにくいが大量出血の原因となりうる脾動静脈枝が多く分枝しており,術後は膵液瘻が発生する危険性がある.このように,腹腔鏡下膵体尾部切除術は単純であるがハイリスクな手術である.今回は,これらのリスクを解決するためにわれわれが行っている工夫を含めて解説した.
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