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あとがき
島津 元秀
pp.1788
発行日 2007年12月20日
Published Date 2007/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101991
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本誌のあとがきを初めて書くに当たって,編集室から過去の見本が送られてきたので数編読ませていただいた.経験談あり,雑感あり,社会情勢あり,専門的な話あり,テーマはいろいろだが皆すばらしい文章である.いや,正確に言うならすばらしい文章に思える.若い後輩への教訓,これからの医療への提言,もっと広く人間としての在り方への示唆など,いずれも主張があり,説得力がある.
もちろん以前,編集委員という立場になかったときも読んではいたが,毎号欠かさずというわけではなく,自分の執筆した論文が掲載されたときなどに何気なく目を通す程度である.今執筆する立場になって,その気で読んでみると初めてこれは大変な仕事だと思い知らされた.とてもこんな立派な文章は書けない.テーマはいくつか頭に浮かぶが今ひとつ決めかねる.どれも先人の書いたものに思える.こんなことなら何も参考にしないほうがよかった.かくして,最も安易に本号の特集に関連して,「膵臓外科」と「新たな展開」をキーワードにして筆を執ることにした.
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